ことば検定プラスとは
ことば検定プラスとは、毎週月~金04:55-08:00にテレビ朝日系列で放送されている「グッド!モーニング」という番組内で、林修先生が出題する問題に視聴者がデータ放送を利用して答えるミニコーナーです。
正解者にはポイントが付与され、同番組内の別のミニコーナーのクイズと正解ポイントを合算してプレゼントに応募することができます。
青・赤・緑の3択になっていますが、緑の回答はダジャレになっていることが多く、まずは緑のダジャレを考えてから正解を思案する二重構造のクイズと言っていいでしょう。
林先生の解説には細かい雑学も散りばめられており、雑学好きにはたまらないコーナーです。
あまりに好きすぎるので、復習を兼ねて週毎にまとめてみることにしました。
選択肢において言及されない部分など、個人的な注釈や豆知識も加えてあります。
【5月11日】「かきつばた」の名前の由来は?
青:書きつける
赤:欠ける
緑:キーが抜けない
~以下、正解は反転してください~
【正解】青・書きつける
【林先生の解説】
青:カキツバタは古来染料として使われていました。
その際、花の汁を衣服にこすりつけるように染めており、その方法を「かきつける」といったそうです。
そこから「かきつく花」→「カキツバタ」と変化していったようです。
ここで在原業平の和歌を紹介。
から衣
きつつなれにし
つましあれば
はるばる来ぬる
たびおしぞ思ふ
57577の頭文字が「かきつばた」になる、現代の縦読みのような言葉遊びなんですね。
赤:言及なし
緑:「キーが抜けない」は、「かきつばた」ではなく、「鍵詰まった(かぎつまった)」だそうです。
個人的な注釈
在原業平の和歌の中には直接カキツバタという単語は入っていません。
「たまたまなんじゃないの?」
かと思うと、さにあらず。
この歌は、三河の八橋において沢のほとりの美しく咲いていたカキツバタを見て、旅の気持ちを詠んだ歌なんだそうです。
【5月12日】ナイチンゲールが最初に導入したものは?
青:白衣
赤:ナースコール
緑:飛雄馬の姉
~以下、正解は反転してください~
【正解】赤・ナースコール
【林先生の解説】
青:言及なし
赤:戦争従軍前に、ある病院の総監督を依頼された際に、就任にあたって3つの条件を要求しました。
・温水用の配管を引くこと
・患者の食事用のリフトの設置
・弁付き呼び鈴の設置
でした。
この弁付き呼び鈴こそナースコールの原型なんだそうです。
緑:飛雄馬の姉は、「ナイチンゲール」ではなく、「内心エール」だそうです。
個人的注釈
ナイチンゲールが活躍した時代、医師の制服は黒いコートでした。
やがて衛生上の概念から白衣が採用されていったようです。
ちなみに、古代インドでは医師は清潔であることを義務付けられ、その一環として白い衣をまとうことになっていたそうです。
【5月13日】松尾芭蕉の経験したことのある職業は?
青:古着屋
赤:工事現場の手配師
緑:ライブに並ぶ父の姉
~以下、正解は反転してください~
【正解】赤・工事現場の手配師
【林先生の解説】
青:言及なし
赤:松尾芭蕉が本格的に俳句だけに打ち込むようになったのは37歳のころであり、それ以前は色々な仕事をしていたようです。なかでも1677年、水戸藩邸のの防火用水に神田川を分水する工事に携わったことが知られているそうです。
緑:ライブに並ぶ父の姉は、「松尾芭蕉」ではなく「待つ伯母ショー」だそうです。
個人的な注釈
当時の芭蕉の生活が経済的に困窮していたことに加えて、現代ほど人の移動が自由ではなかった時代に、無職であることで当局から目をつけられることを嫌ってのことだそうです。
【5月14日】囲碁に由来する言葉は?
青:目標
赤:死活問題
緑:ソロ・パルコ・アモーレ
~以下、正解は反転してください~
【正解】赤・死活問題
【林先生の解説】
青:目標とは目印のことで、囲碁には関係ありません。
赤:囲碁では相手の石に囲まれた石を「死んだ石」といい、それ以外を「生きた石(活きた石)」と呼んで区別します。石の生き死には勝負を分ける重要なポイントであり、それこそ「死活問題」ということです。
緑:ソロ・パルコ・アモーレは、囲碁ではなく「伊語(イタリア語)」なんだそうです。
個人的な注釈
「ソロ(solo)」は「1つの」「1人の」という意味です。
「パルコ(Parco)」は「公園」という意味の名詞です。
英語では「パーク(Park)」ですね。商業ビルのパルコの由来でもあります。
「アモーレ(amore)」は「愛する人」という意味です。
【5月15日扇子、元々の使い道は?
青:メモ帳
赤:禅の修行
緑:足立区南部
~以下、正解は反転してください~
【正解】青・メモ帳
【林先生の解説】
青:センスの起源は1200年前、平安時代の檜扇(ひおうぎ)です。
当時は紙ではなく、木簡を束ねたものでした。
この檜扇に宮中の作法や式典をこなしていたそうです。
当時は紙が貴重だったため、木が使われていたようです。
赤:言及なし
緑:足立区南部は、センスではなく「千住」だそうです。
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