世界選手権でメダルラッシュ!
スイスのバーゼルで行われたバドミントンの世界選手権大会では日本勢が大活躍でした。
・男子シングルスは桃田賢斗が2連覇を達成
・女子シングルスは奥原希望が銀メダル
・男子ダブルスは保木卓朗/小林優吾ペアが銀メダル
・女子ダブルスは松本麻佑/永原和可那ペアが2連覇。福島由紀/廣田彩花ペアが銀メダル
・混合ダブルスは渡辺勇大/東野有紗ペアがベスト4(銅メダル)
これは数年前では考えられない成果です。
日本のバドミントン界は来年のオリンピックに向けて視界良好といったところでしょう。
世界バドミントン選手権大会とオリンピックの関係
世界バドミントン選手権大会とは、オリンピックの年を除いて毎年行われている大会です。バドミントン会では全英オープンと並ぶ格の高い大会です。
過去4大会のオリンピックのメダリストと、前年に行われた世界選手権の結果を並べた表を作成しました。なお、世界選手権では3位決定戦が無いので、銅メダルはオリンピックのみです。
男子シングルス
男子シングルス | 金メダル | 銀メダル | 銅メダル |
2020 東京五輪 | ??? | ??? | ??? |
2019 世界選手権大会 | (日本) 桃田賢斗 | アンダース・アントンセン | |
2016 リオ五輪 | (中国) 諶龍 | (マレーシア) リー・チョンウェイ | (デンマーク) ビクター・アクセルセン |
2015 世界選手権大会 | (中国) 諶龍 | (マレーシア) リー・チョンウェイ | |
2012 ロンドン五輪 | (中国) 林丹 | (マレーシア) リー・チョンウェイ | (中国) 諶龍 |
2011 世界選手権大会 | (中国) 林丹 | (マレーシア) リー・チョンウェイ | |
2008 北京五輪 | (中国) 林丹 | (マレーシア) リー・チョンウェイ | (中国) 陳金 |
2007 世界選手権大会 | (中国) 林丹 | (インドネシア) ソニー・ドイ・クンコロ | |
2004 アテネ五輪 | (インドネシア) タウフィック・ヒダヤット | (韓国) 孫升模 | (インドネシア) ソニー・ドイ・クンコロ |
2003 世界選手権大会 | (中国) 夏ケン澤 | ウォン・チューハン |
男子シングルスは実力通りに決まりやすい?
上記の表のように、過去3大会のオリンピックにおいて金メダルを獲得したのは前年の世界選手権の覇者です。
このデータを見る限りでは、番狂わせの起こりにくい競技と言えます。
最近の桃田賢斗の無双ぶりを考えると、怪我でもしない限りは金メダルは固いと思います。
女子シングルス
女子 | 金メダル | 銀メダル | 銅メダル |
2020 東京五輪 | ??? | ??? | ??? |
2019 世界選手権大会 | (インド) シンドゥ・プサルラ | (日本) 奥原 希望 | |
2016 リオ五輪 | (スペイン) カロリナ・マリン | (インド) シンドゥ・プサルラ | (日本) 奥原希望 |
2015 世界選手権大会 | (スペイン) カロリナ・マリン | (インド) サイナ・ネワル | |
2012 ロンドン五輪 | (中国) 李雪芮 | (中国) 王儀涵 | (インド) サイナ・ネワル |
2011 世界選手権大会 | (中国) 王儀涵 | (台湾) 鄭 韶婕 | |
2008 北京五輪 | (中国) 張寧 | (中国) 謝杏芳 | (インドネシア) マリア・クリスティン・ユリアンティ |
2007 世界選手権大会 | (中国) 朱琳 | (香港) 王 晨 | |
2004 アテネ五輪 | (中国) 張寧 | (オランダ) ミア・アウディナ | (中国) 周蜜 |
2003 世界選手権大会 | (中国) 張寧 | (中国) 龔 睿那 |
女子シングルスは波乱含み?
女子シングルスを見てみると、男子シングルスほどは相関性がなさそうに見えます。今回の世界選手権を勝った選手はランキングで言えば5位の選手ですし、準優勝の奥原 希望はランキング4位です。1位の山口 茜は序盤で姿をしています。
少なくとも男子よりは番狂わせが多そうです。
必ずしも一番人気の選手が優勝するとは限らないので、日本のツートップである山口 茜と奥原 希望にも十分チャンスはありそうです。
個人的な予想としては、2人でメダル2つは獲ってほしいなと。
金と銀が最高ですが、金と銅でも、銀と銅でもかまいません。
せっかくの東京開催です。地元の利を生かしてメダルを勝ち取って欲しいものです。
バドミントンの見どころ
バドミントンの見どころは、やはり選手の超人的な反射神経と精密な動作です。スマッシュともなると初速が400km/hを超えると言われており、常人の動体視力では捉えることができません。
それをいかに自分の攻める形に持っていけるようにレシーブをしていくかが勝負の分かれ目で、長く続くラリーは駆け引きの応酬でもあります。
普段はなかなか地上波で放送されることのないバドミントンですが、日本のバドミントンは今とても盛り上がっています。
東京オリンピックでも十分にメダルが期待できる競技なので、ぜひ観てみてください。
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