【雑学】5月が見頃!躑躅(ツツジ)の話

雑学

日本では道路のわきから公園までいたる所で目にするツツジ。
鮮やかなピンクや白の花がこれでもかと咲いています。

子供のころに花をもいで根元の蜜をちゅーちゅーと吸ったことがある人も多いのではないでしょうか。
今日は、今まさに盛りを迎えているツツジについて紹介します。

ツツジの漢字が「躑躅」の由来

ツツジは漢字で「躑躅」と書きます。
難読漢字でよく題材に出てくるので、字面くらいは見たことがあるという人も多そうですが、不思議に思うことがあります。

それは一般に草木を表す漢字には、草冠や木辺がつくのが常道ですが、「躑躅」は足辺だということです。

「薔薇(バラ)」にしても「蒲公英(たんぽぽ)」にしろ、草木を表す漢字にはだいたいそれなりにヒントが隠されているものです。
もっとも中には「鬱金香(チューリップ)」のような例外もありますが、ともかく何も知らずに「躑躅」の漢字を見せられて、植物の漢字だと思う人はいないでしょう。

「躑躅」

試しに辞書を引いてみると、
音読みでは「テキチョク」と読みます。
意味は
・「足で地をうつ」
・「行きつもどりつする」
・「躍り上がる」
と、足辺にふさわしい意味が並びますが、4番目に
・「ツツジ

・・・なぜ。

じつは「躑躅」は中国語では「躊躇(ちゅうちょ)」の意味があり、ツツジの咲き乱れる花の様子に思わず足を止めるから「躑躅」の字を充てたといった説があるそうです。

美しい花には毒がある

「躑躅」の由来を最もきれいに考えると先述の説がいかにももっともらしいのですが、じつはツツジには毒がある品種があります。
その名を中国では「羊躑躅(ようてきちょく)」といい、「シナレンゲツツジ」という花を指します。

毒性が強く、その葉を食べると羊が足をバタバタさせて死に至ることから「羊躑躅」であるとか、毒があることを羊は知っているので、この葉を見ると食べるのを躊躇してしまうからその名がついたとか。

この説話はすでに5-6世紀には日本に入ってきていたようなので、実際にはこちらがツツジに「躑躅」の漢字が充てられた真相に近いようです。

さて、毒性についてですが、日本の野山に自生するレンゲツツジも毒性を持っています。
グラヤノトキシンやロドジャポニンという成分で、嘔吐やふらつき、歩行困難を引き起こし、最悪の場合は死に至ります。

まさか道路のわきや公園に毒性のあるレンゲツツジを植えている自治体もあるまいし、さらに言えば21世紀のこの時代に花の蜜を吸うほど甘味に飢えてる子供もいないでしょうから大丈夫だとは思いますが、一応書いておきます。

よく知らない花の蜜は吸うな。迷ったらやめろ。

と。

ツツジはあるのかつつじが丘

さて、最後にちょっとローカルな話題を。

自分の住んでいる京王線沿線には「つつじが丘」という駅があります。
自転車で通過することも多いのですが、ツツジなんてほとんどみかけません。

じつは「つつじが丘」は京王電鉄の宅地開発の計画名称でしかなくて、いわゆる「自由が丘」とか「光が丘」と同じです。

元々は「金子」という地名でしたが、宅地開発の過程で京王電鉄が駅名を「つつじが丘」にしたことから、のちに実際に地名が「東つつじが丘」と「西つつじが丘」に変更されたというだけで、ツツジの名所だったということではありませんでした。

なんとまあ紛らわしい。

東京でツツジを見たければなんと言っても根津神社がおすすめです。
傾斜のある土地に一面に咲く様々なツツジの様相は一見の価値あり。

あっちの方がよっぽど「つつじが丘」です。

おしまい。

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