旅行ネタ1~吉野山中で〇〇と出会った(ウルルン調)~

 これはもう4年前の話。仕事を辞した自分は、東京を出発して、東海道を下り、沼津、名古屋、奈良、大阪、神戸、倉敷、松江、出雲、下関、北九州、別府、もう一度北九州に松江と、長く旅行をしたことがあります。往路は一人、復路は二人の不思議な旅。そんな話をちょいちょい混ぜて行きます。

 あれは4日目かな、奈良の吉野山に一人で登ったんです。紅葉の季節とはいえ、平日なもんだからガラガラ。山を降りる道では、誰とも出会いませんでした。(ひとり旅なので、見学のペースが早いってのもあります。)

 そんななか、山の中腹に展望台が。言っても、天然の地形を利用したもので、低い柵があるだけですが。そこでしばし腰を下ろし、休憩。人っ子一人いない山中は、完全な無音。無粋な携帯電話も電源を切り、目をつむったりして、ゆっくりしていました。

 しばらくすると、下のほうから、ざっざっざっざっと、足音が。だんだん近づいてきて、現われたのは初老のおじさん。一人です。アマチュアのカメラマンのようで、ごっついカメラをぶら下げています。

 何分にも山の中には二人だけ。しゃべらないと気まずいので、お互いに世間話など。その年の紅葉や、これからの行き先を尋ね合いました。すると当然、

「どこから来たの?」

って話にもなります。

僕は東京ですと答え、同じように相手にも問いました。

すると、

「千葉県の木更津市。」

ですと。

えぇ~~~って!

なぜって。

なぜって。

僕の出身地です。

そこからは話が盛り上がりました。なにせ共通の話題が満載ですから。

でもね、心の中では思ってたんです。相手も同じかもしれません。

吉野の山ん中まできて、地元トークかよっ!

ってね。

ちなみに、最後は

「最近の木更津は景気が悪いんだよ~」

って話で、お互いに若干テンションが落ちたところでお別れしました。

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