「Bon dia jiro!!」
「Bon dia Mario!!」
Huuug!!
僕を見つけると大声で挨拶をして、両手を広げて近づいてくるおっさん。この人はブラジルからの出稼ぎ労働者、安藤マリオ(確かそんな名前)。
これが早朝07:00のテンションでしょうか。
これは19歳の2月頃のお話です。
当時は、友人が住んでいたNISSANの工場の寮に居候させてもらいながら、毎日パチスロで日銭を稼いでいました。完全にダメ男です。
そんなある日、当時は聖地と呼ばれていた地域で”虎の王様”や”宇宙からの侵略者”に戦いを挑んだところ、こてんぱんに敗れて致命傷をくらいました。
「このままではいけない。」
さすがに凹んだ僕は、とりあえず日雇い労働を始めました。
NISSANの寮からISUZUの工場に働きに行く自分。
確か2週間くらいだったかなぁ。
仕事の内容などはほとんど覚えていないんです。
ただ覚えているのは、工場内に日本人が僕しかいなかったってこと。
周りは全員ブラジル人。もちろん、公用語はポルトガル語。日系人ばかりといっても、日本語は通じません。そのくせ、名前だけは例えば鈴木~とか、柳谷~とか、日本性なんです。
ともかくアウェイすぎる。。
唯一、片言の日本語が話せる人がいました。確か、田中カルロスさん。彼が通訳をしてくれたり、簡単な挨拶を教えてくれました。
Bon dia→おはよう
Obligado→ありがとう
Ate logo→さようなら
こんな感じで。ちなみにスペルは今調べました。
ところで、ビビアン・スーとかリア・ディゾンとかTVで観てるとわかると思いますが、言葉を覚えようとする過程で、エロい単語とか教えておもしろがるのは万国共通のようです。
僕もやられました。そのほぼ全ては冒頭の安藤マリオからです。何度ブラジル人の女の子にドン引きされたか。あのおっさんめ。
最後に僕がそこに配属された理由なんですが、今もって不明です。アジア系の混血なため、多少肌の色が濃いんですけど、それか?
他にあるか!?
そんなに俺が黒いのか!!?
コメント