【競馬】競馬界のウソのような本当の話

雑学

ゴリゴリの1番人気

1964年9月24日のことです。

アメリカ、テキサス州ヒューストン郊外のノーフォーク競馬場では晴天の中でレースが行われていました。
順調に開催されているプログラムの1つに、ガチガチの1番人気の鉄板レース、いわゆる銀行レースといわれるレースがありました。

「ノーフォーク・メモリアル」(ダ2,000m)。
いわゆる国際競争や日本のG1のような格式高いレースではありません。
地方競馬の記念レースです。

単勝オッズ1.1倍のゴリゴリの1番人気に押された馬はニューアイルランド号。過去3戦を全て大差勝ちを収めた、スター候補生です。

ゲートが開き、走り始めるサラブレッド達。
異変は、各馬が最終コーナーを回り、最後の直線に入ってきた頃でした。

圧倒的な1番人気に押された馬がその実力通りに先頭に立ち、このまま差を開いてゴールすることは誰の目にも明らかでした。

人気薄馬の強襲

ところがそんな時。
後方から、誰も知らない馬が猛然と追いこんできたんです。

迫ってきたのは、最低人気の馬でした。
ここ9戦全てでドンジリ負け。
単勝オッズは438倍。
スタンドは、そんな馬が出走していることすら知らない観客ばかり。

それが狂ったように走りだし、あっという間に先頭に立ちました。

「すわ大穴か!」
「えらいこっちゃ!!」
「マジか~!!あの馬ぶっ殺すっ!!!」

場内は騒然。

しかし、異変はそれだけでは終わりませんでした。

ゴール直前の異変

ゴールまで後50メートルもないところで、先頭に躍り出た大穴馬が、突然もんどりうって倒れたんです。
それをしり目に、本命馬がゴールイン。

騎乗していたジョッキーの談話。

「これまでとは違って、快調に走っていたら、直線の最後ですごい衝撃があった。」

もちろん審議が始まりました。当然、払い戻しはお預け。

”大穴が勝つことを望まない誰かが、銃撃したのではあるまいか”

この疑惑が持ちあがるのは当たり前です。
倒れた馬はすでに絶命しており、解剖がなされました。
すると確かに、前頭部(ひたい)のあたりに陥没した傷跡が発見されたんです。

しかし、どうも銃創とは違う・・・。
すぐさま、倒れた付近の捜索が始まりました。

すると、ターフから血のついた石が発見されました。

馬を襲ったのは、なんと隕石。

隕石の大半は大気圏に突入すると空気との摩擦熱によって分解されます。その際に発行するのが流れ星ですね。
そのため地上に到達する隕石は数が少ないというのに、それが奇跡的な確率で今まさに奇跡的な大番狂わせを演じようと走っている馬に直撃したんです。

しかし、奇跡はそれだけでは終わりませんでした。

馬の名は。

その馬の名前。

「スターダスト(星くず)」という馬だったんです。

これを奇跡と呼ばずになんと呼ぶのか。

これは実際にあった、ウソのような本当のお話です。

コメント

タイトルとURLをコピーしました